歯周病とインプラント
インプラントメンテナンスの知識①
歯周病でのインプラント生存率が落ちる「原因」と「対策」
歯周病の方と健常者の方では、インプラントの生存率・成功率に差がみられます。
10年後の臨床的成功率が健常者で約95%なのに対し、歯周病患者では70~80%という報告があります。
特に症状に気づきやすい年代は30代から40代、運動不足やストレスから体力的に回復力が落ちてくる時期に多く見られます。
疲れが出てくると、歯茎の抵抗力が歯周病菌に負けることで化膿し、ぶよぶよと腫れてくることがあります。
そのような化膿を繰り返すと歯周病菌が繁殖し、顎骨、歯の土台が溶けてやせ細ってしまいます。
歯周病患者のもつインプラントへのリスク要因は、残存歯からの歯周病菌の感染、歯冠-歯根比の悪化、骨吸収によるインプラント埋入位置の制限、プラークコントロールの困難性、患者さん自身の遺伝的要素による免疫力の脆弱性などが挙げられます。
インプラント治療の前にしっかりとした検査と歯周病治療を行うことや、治療後にメンテナンスを欠かさないことが、インプラントを成功させるためにも重要になってきます。
メンテナンスに関しても、自然歯より大切にケアをしてあげるぐらいの気持ちでブラッシングをしましょう。
また、インプラントと咬み合う対合の歯や、隣の歯は、歯周病が重度であると早期に問題が発生することがあるので、インプラントをしない場合には残せる歯であっても、インプラント治療成功のために抜歯となることがあります。
歯が抜ける最大の原因は歯周病であり、歯が抜けてインプラント治療をする場合でも、歯周病が大敵となります。治療をした後も、埋入本体が原因の歯周病ともいえるインプラント周囲炎がリスクとなります。
歯を失ってから焦るのでなく、歯を失う前から歯周病の対策をすることが最も重要なことです。
歯周病は、歯科の定期検診や清掃指導を受けることで防ぐことができます。
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