PRPとは
CT&その他の知識②
最先端医療の再生医療【自然治癒システム】
PRPとは、自分の血液を利用して行う最新の再生医療です。
そもそも、血小板は、人体で、止血や血管や細胞組織を修復する働きをします。
また、血小板には、成長因子と呼ばれる、体の細胞を元気にして若返らせる成分があり、この成長因子が放出されることによってコラーゲンの産生や毛細血管の新生などが促されるのです。
血液の中の血小板を数倍10倍程度の高濃度に濃縮した液状成分のことを多血小板血漿(Platelet Rich Plasma)=PRPと呼びますが、創傷治癒を促進する作用があります。
創傷治癒とは、傷などのダメージを修復し、再生する働きのことです。
1998年Robert Marxが顎骨再建治療で骨再生の増大目的でPRPを使用しました。
PRPは本来人間に備わった「自然治癒システム」です。
最近では、骨組織再生促進の効果はないといった論文も多く存在しますので、硬組織への効果は疑問視されています。
ただ、歯茎、歯肉、抜歯窩などの軟組織には、創傷治癒促進の効果が認められているようです。
一方、PRGF (Plasma Rich in Growth Factor)療法という、PRP療法の応用させた治療方法をスペインの歯科医師らが、硬組織の再生治療への臨床応用を行っていて、結果は良好らしいので すが、効果を確認するにはまだ文献が少ないようです。
美容外科では、高濃度に濃縮させた血小板と、白血球を含む「自己白血球含有多血小板血漿」を混合して、体に注入することで、しわなどの様々な肌の悩みを改善しているようです。
このように、PRP 療法を応用させた治療方法は、様々な分野に応用されつつあり、今後目が離せない再生治療の一つです。
ご質問、ご相談など、
お気軽にお問い合わせください。
「歯科医師 相談」とお伝え頂ければ、
歯科医師が対応いたします。
松田歯科医院 総合受付
078-681-0418