インプラントと天然歯の周囲組織の違い
インプラント科学の知識①
簡易説明
天然歯とインプラントで見た目は変わりませんが、自身の接触している細胞からすると、全くの別物と認識されます。
その為、歯の周りの組織自体も違う変化が生じてきます。
専門的視野での解説
インプラントと天然歯周囲は似て非なるものと認識すべきである。
血液供給、コラーゲン繊維の付着など、侵入からのバリアという点でインプラント周囲組織は劣っている。
インプラントは軟組織とインプラントの接触、つまりフィクスチャー表面に軟組織の付着や、繊維の貫入がないこと、それは軟組織のサポートが天然歯とは異なりインプラントでは非常に脆弱であること、そして骨へのサポートが弱いことから骨吸収が生じやすいということである。
それは、天然歯において生物学的幅径を侵すことで生じる辺縁歯肉の炎症は、インプラントではすぐにその下の骨が生理的な吸収を起こすことで補償されることからも理解できる。
したがって、インプラントは付着が弱いという点、歯周組織に比べて乏しい血液供給という点には十分注意が必要である。
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