骨補填材とは
インプラント外科知識⑩
簡易説明
補填した部分に骨になる細胞をとどまらせることで、骨に置き換わりやすくするための材料のことで、様々な材料が使用されています。
サイナスリフトやソケットリフト、GBRなどの骨造成するための処置には必須です。
専門的視野での解説
補填剤は様々な材料が使用されているが、基本的には約三年でリモデリングする材料が適当とされている。
補填剤の選択基準は、骨形成能、骨伝導能、骨誘導能のいずれかをもち吸収率が低く感染率の低い補填材料を選べばよい。
それぞれの補填剤には利点、欠点があり、すべてに適応するものはない。
自家骨やβ-TPCなどは吸収率が高いため、他の補填材料を混和させて使用することが多い。単独補填剤としてはHew Plaster(焼石膏)、オスフェリオン(β‐TPC)、セラタイト(β‐TPC+HA)がある。
混合移植剤としてはDFDBA 、FDBA(ヒト脱灰乾燥骨)、ボーンジェクト(ウシ天然HA)、OsteoGen(吸収性HA)、Puros(ヒトガンマー線照射骨)Calcitite(合成HA)、OsteoGraft(合成HA)、BioOss(天然HA)、アパセラムAX(合成HA)等がある。
また、ボーンジェクトはリモデリングに6~7年と長期間かかり、補填剤としては適さないとされている。
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▽骨補填材料の分類
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