ソケットプリザベーションとは
インプラント外科知識②
簡易説明
ソケットプリザベーションとは、残せなくなった歯を抜く時に行う、骨を最大限残すための方法です。
抜歯をすると、歯を支えている歯は少なくなってしまします。
インプラント治療において、骨の状態はインプラントの可否につながる場合もありますので、抜歯を行ったとしても、なるべく骨が少なくなってほしくないのです。
そのために、骨の厚みや高さをなるべく維持するために行う処置がソケットプリザーベーションといいます。
具体的には抜歯した後の骨のくぼみに骨になりやすい材料を充填し、材料が漏れないように蓋をすることです。
こうすることで、抜歯をしたとしても骨の減少をなるべく防ぐことが来ます。
専門的視野での解説
歯を抜いた後、傷が治っていく過程で歯を抜いた部位の周りの骨の吸収が起こります。
およそ歯を抜いた後1年間で垂直的(高さ)に2~4mm吸収されると言われています。
骨が吸収されると、周りの歯ぐきが陥没したように見えます。
この状態では、インプラント治療が難しくなる場合があります。
また、吸収したままインプラント治療を行うと相対的に歯が長くなってしまい、特に審美性が重視される前歯の場合では問題となってくる事もあります。
ということで、骨の吸収を最小限に抑える為に歯を抜くのと同時に行われるのが、ソケットプリザベーションです。
これは、抜歯窩にご自身の顎の骨や骨補填材を填入するものです。
その後、8~12週間後にインプラントを埋入していきます。
歯を抜いて時間をおいてから骨の量を増やす方法はGBRと呼ばれます。
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