印象採得(クローズドトレー法)とは
噛み合わせに関する知識③
簡易説明
インプラントの土台や被せ物を作製する時に患者様に行う歯型取りの方法の1つです。
インプラントの人工歯根に印象用コーピングと呼ばれる既製の金具をとりつけ、歯型をとります。
その歯型に先程使用した印象用コーピングを戻し、石膏を流して模型を作ります。(本来はラボアナログ等のパーツをつけたりと行程はありますが、省略します)
オープントレー法と呼ばれる方法に比べて誤差が生じやすいですが、型取りのトレーが既製のものでよかったり、大きくお口が開けられない患者様に適しています。
専門的視野での解説
通常の歯冠修復における印象と同様に陰型採得である。
クローズドトレー法に用いるコーピングには、それぞれのインプラントシステムにより異なるが、1ピースのものと2ピースのものがあり、ともに全体が印象材内に取り込まれる。
コーピングを口腔内に固定、軟組織などを介在しないようにしっかりと連結する。
クローズドトレー法では、通常の歯冠補綴の印象と同様に個人トレーや既製トレーが用いられるが、印象材内にコーピング全体が取り込まれるようにスペースを十分に確保する。
シリコーン印象材を用いて印象採得を行い、印象材が硬化したら口腔内から撤去する。
コーピングは口腔内に残存するため、それらをすべて取り外す。
取り外したコーピングに技工用のインプラントアナログを連結し、トレーの印象面に再挿入し、超硬石膏を注入して、作業用模型を製作する。
【関連ページ】
▽印象取得オープントレー法について
ご質問、ご相談など、
お気軽にお問い合わせください。
「歯科医師 相談」とお伝え頂ければ、
歯科医師が対応いたします。
松田歯科医院 総合受付
078-681-0418