全身管理(モニタリング)とは
インプラント外科知識⑨
簡易説明
全身管理とは、インプラント治療中に患者様の体に異常が無いか管理することです。
医療施設で横たわる患者様の横に「ピッ・ピッ・・・」と波打つモニターを見た事があると思いますが、あの装置がモニタリング装置になります。
血圧や脈拍、呼吸、酸素飽和状態などを調べ、異常が無いか管理します。
▽専任麻酔医による術中麻酔管理
専門的視野での解説
インプラント手術患者は中高年以上の壮年ならびに高齢者である場合が多く、有病者の占める割合も高くなっている。
インプラント手術の特徴
1.患者の多くが50歳以上の中高年者
2.比較的長時間(1~2時間)を要する
3.局所麻酔薬の投与量が通常の口腔内手術よりも多く、含有血管収縮薬などの全身への影響が出現しやすい
4.術野を清潔にする目的で覆布で顔面を覆うことにより、バイタルサインの観察が困難
5.口腔内への多量の生理食塩水の注水が必要であり、上気道への影響が大きい
したがって、より安全性に配慮した全身管理が必要であり、そのためには患者の全身状態を適切に把握できるモニタリング装置が欠かせない。
モニタリング装置で主に観察可能な項目
・血圧 収縮期血圧/拡張期血圧
・脈拍数
・呼吸数
・酸素飽和度 など
【関連ページ】
▽外科処置中に起こりうる合併症の種類について
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