治療項目⑤骨造成術
骨造成術
骨造成術とは
この2枚のレントゲン写真は同じ患者様のもので、治療前が左、治療後が右です。
上顎は、右上の奥歯2本を抜歯し骨造成術を行ったうえでインプラントを3本埋入しています。
骨造成術とは骨が少ない部分に、インプラント治療をするために必要な骨の土台をつくる治療法です。
歯を失い年月が経過するとその部分の顎骨が徐々に減ってなくなるため、インプラントを植立するための骨幅や高さが不足するようになります。
何でも不自由なくしっかりと咬めるようになるためには、インプラントと骨がしっかりと結合していることが必要であり、そのためには十分な骨幅と高さが必要になります。 この不足に対する解決策が骨造成術です。
ソケットリフト法
骨の高さが不足している場合に、インプラント埋入と同時に骨の高さを増大させる方法です。
インプラントを埋入する穴を開けた後に専用の鎚(オステオトーム)で下から上顎洞底粘膜を持ち上げます。
その部分に骨や人工骨を填入します。これにより、上顎臼歯部の骨の高さが増し、十分な長さのインプラントを埋入することが可能となります。
サイナスリフト法
上顎の骨の高さが著しく不足している場合に、骨の高さを上方に増大させる方法です。
上顎洞の側面の骨に穴を開けて上顎洞底粘膜を持ち上げ、 その部分に骨や人工骨を填入します。これにより、上顎臼歯部の骨の高さが増し、十分な長さのインプラントを埋入することが可能となります。
インプラントの埋入に先立って行う場合と同時に行う場合があります。
GBR法
骨の表面は薄い骨膜で覆われています。この骨膜と骨の間にスペースを保っておくと、その部分に新しい骨ができるという現象がみられます。
この方法を用いて骨を増やす方法がGBR法です。
骨と骨膜の間にスペースを保つために骨や人工骨など骨補填材を填入し、遮断膜で表面を覆います。
リッジエクスパンダ―
リッジエクスパンダ―(リッジエクスパンション)とは、薬事承認された歯科用インプラントの外科手術に用いる器具で、歯槽骨の幅径拡大及び、インプラント窩形成に使用する。
本品はスクリュータイプなので無理なく骨を圧縮、緻密化してインプラント窩形成のインテグレーション(統合、一体化)を得られる。
歯顎の骨が吸収を起こし、インプラントを入れるための骨の高さはあるが、
骨の横幅が不足している場合に行う方法です。
細くなった顎の骨に割れ目を入れて、両側に専用器具で拡大し、骨の幅径を増やします。
リスク、副作用など
硬い骨質は施術不可の場合がある。一般的な外科手術と同じく、術後痛が起こる可能性があります。
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▽インプラントの知識・骨質について
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