インプラントの除去について
インプラントメンテナンスの知識⑨
治療後にインプラントを除去する可能性と原因
インプラントは成功ばかりでなく失敗例もあります。
週刊誌などで賑わせた時期もありましたが、設備の整っていない医院や経験値の少ない歯科医師による医療事故がマスコミによく取り上げられていました。
インプラント周囲炎と呼ばれるインプラントの歯周病や、インプラントが骨としっかり結合しなかった場合や、インプラント体の破折などで、インプラントを除去をしなければならないことがあります。
インプラントを除去する場合、簡単に取れることもありますが、周りの骨ごと削り取らなければならないことがあります。
トレフィンバーという中空の切削器具がよく使われます。
インプラント埋入は保険適応外なので自費診療になりますが、他の医療機関で埋入されたインプラントの不具合による除去の場合は保険適応となります。
負担額はインプラントのタイプや手術の難易度によって変わりますが、一本当たり2,000円から10,000円程度です。
インプラントを除去した後は、たいていの場合またインプラントを希望されますが、除去した後2~3か月待てば再度インプラントを埋入できます。
インプラントは成功すれば、大変満足度の高い素晴らしい治療法ですが、永久に使用できるわけではなく、いつかは寿命がくる物なので、除去の時のことも考慮したうえで治療を受けることが重要です。
インプラント除去の外科的侵襲度は、親知らずの抜歯程度なので、そこまで深刻ではないですが、心臓疾患や脳梗塞、糖尿病、肝・腎不全など全身状態が悪化している時は、インプラント除去に限らず、外科的な侵襲はそれなりのリスクを伴うものとなります。
インプラント治療を受ける場合はしっかり担当医と話し、体質やこれまでの病状などをお伝え下さい。
自分の身体についてしっかり情報を伝えることは、治療を成功させるための必要不可欠な内容です。
当院ではカウンセリングで多くの時間を頂くこととなりますが、担当医と患者様の情報共有を重視した内容で治療を進めさせていただきます。
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