オール・オン・4とは

オール・オン・4とは

神戸インプラントセンター歯科医師より・インプラントの基本知識⑥

簡易説明

全く歯のない方や多くの歯を失った方に、4本のインプラントをバランスよく顎の骨に埋入し、4本を繋げた構造の固定式のブリッジを装着し機能を回復する方法をオール・オン・4といいます。

オールオン4・6のインプラント治療流れ

①問診や触診、口腔内検診で口腔内全体の検査を行う。

残っている歯や、歯茎の状態、骨の状態などすみずみまで診察を行います。CT(3Dレントゲン)およびレントゲンで、骨の状態、神経、血管の状態を確認します。

②診察、検査結果をもとに「症例検討会」にて治療計画を決定

症例検討会とは、当センターの歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士全員が集まり患者様の診察、検査結果をもとに、最良の治療方法を議論・検討する会議です。
当センター全員の知識、技術、経験すべて患者様お一人毎の治療に注ぎ込みます。

③手術の前準備

患者様の現状の口腔内模型、および治療完了後の予想虚空内模型を作成し、目視では診察できない奥歯の状態を直接確認すると共に、手術手順を確認します。

④手術シミュレーション1

インプラント治療専用プログラムに、患者様の様々な数値データおよび、口腔内の状態、血管や神経の場所データを入力し、手術をプログラム上でシミュレートします。インプラントの最適な埋入場所、角度、深さがミクロン単位で決定されます。

⑤手術シミュレーション2

まずは、ステントと呼ばれる手術補助器具を作成します。
プログラムでシミュレートした手術を、複雑な口内で寸分狂わず実施するために、インプラント埋入個所にガイド穴が空けられた一人一人のステントを作成します。このステントを患者様の口腔内模型に適用し手術のシミュレーションをします。
シミュレーション後の模型をレントゲン撮影し、最終確認を行います。

⑥手術

麻酔後、ステントに従い歯茎の上からドリルで穴をあけインプラントを埋入します。
インプラントと人工の歯をつなげるアバットメントを装着します。1時間ほど休憩し、出血の治まりとインプラントの定着を待ちます。仮の歯を装着し、歯科医師、歯科技工士にて調整を行います。

※手術はこれにて完了します。
お帰り時には見た目も自然な状態で、柔らかいものならその日の内から食事もしていただけます。

⑦本歯の装着

4~6か月、インプラントが骨と完全に結合するのを待ちます。
仮歯の間に、かみ合わせや審美性などの調整をおこない、調査を加味した本歯を装着してオールオン4の治療が完成します。

その後は、定期的なメンテナンスを続けていただくことで、数十年とあなたの歯として不自由のない食生活を楽しんでいただけます。


▽神戸インプラントセンター治療項目・オールオン4/6とは

▽神戸インプラントセンター治療項目・オーバーデンチャーとは

▽神戸インプラントセンター症例・オールオン6治療

専門的視野での解説

オール・オン・4はポルトガルの歯科医師マローが開発した新しい技術で、ブローマルクインプラントを使用するのが原則とされていますが、技術の広範化に伴って他メーカーも同様のインプラントシステムをラインナップするようになってきています。

最近では、4本のインプラントに1~2本を追加した同様の術式も発達し、ALL on 5、ALL on 6等と呼ばれています。

オール・オン・4は基本的に、埋入と同時に仮歯を装着する、一回法かつ即時負荷の手法です。

埋入時の初期固定が35Ncm以上であれば、即時負荷可能とされていますが、すぐ仮歯が入るとはいっても、何でも食べられるわけではなく、1~2か月はインプラントに負担が少ない軟らかいものしか食べられません。

また初期固定が悪い場合は、仮歯を付けずにインプラントを歯肉の下に静置させ、数か月間ほど骨とインプラントの結合を待つ二回法の術式を採用せざるを得ない場合もあります。
その場合、待っている期間中は入れ歯を使用して頂かなければなりません。

オール・オン・4のメリットは、手術侵襲が少なく済むこと、治療期間が短いこと、費用も抑えられることです。
手術侵襲が少ない・治療期間が短いという意味は、単純に埋入本数が少ないということと、一回法なのでインプラントの頭出しをする二次手術が必要なくなるということが挙げられます。
また、骨が痩せて骨量が足りない場合にも対応した術式なので、骨が痩せた部位を避け、骨が残っている場所に埋入していくシステムで、骨造成の手術、治癒期間が必要なくなるということも挙げられます。

次に費用的な面ですが、通常全く歯が無い場合、全ての歯をインプラントに置き換えるのが理想ですが、治療費が相当高額になります。
そのため本数を少し間引いて7~10本のインプラントブリッジにするか、2~4本のインプラントで入れ歯を動かなくするインプラントオーバーデンチャーが従来までの選択肢でした。

しかしインプラントブリッジも1歯1本のインプラントに比べれば安いですが、一般的にはまだまだ高額であるという欠点がありますし、インプラントオーバーデンチャーは良く咬めるけれど、使用感として取り外しの入れ歯の域を越えられないという欠点がありました。

その両者の欠点を解消する方法として、オール・オン・4は大変有用な技術となっています。
もちろん、本数が少ないことで物理的に不利になることは当然ですし、全てがワンピース(一塊)の上部構造であることでトラブル時の修理が大がかりになってしまうなどのデメリットもあります。

また、歴史は浅く、20年前後の予後のデータがないというのも不安材料です。
それでも、オール・オン・4は科学的根拠に裏付けされた治療として認められているものであり、かつ一般にも普及し、高い評判を得ているものですから、治療の選択肢の一つとして考慮すべきものとなっています。

【関連ページ】

▽即時負荷について

▽即時埋入について

▽神戸インプラントセンター症例集・オーバーデンチャー

▽神戸インプラントセンター症例集・オールオン6

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