サイナスリフトにおけるOne windowの条件とは
インプラント外科知識⑥
簡易説明
サイナスリフトと呼ばれる、骨造成術での施術条件。
専門的視野での解説
サイナスリフトにおいて骨窓が1つの場合の条件を述べる。
・隔壁が無い
・隔壁が極めて低く骨開窓部の形態を工夫することによってOne windowが可能な場合
・ロングスパンのケースではあるが開窓部位の近遠心の距離が最大15mmを越えない範囲で補填剤の填入が可能な場合。
・隔壁が存在しても、直径5~7mmのダイヤモンドバーにより側壁の骨を削合することにより除去する。
こうすることで隔壁が存在しているにもかかわらず、側壁の骨を削合し洞粘膜を損傷させない周囲骨との剥離を行うことができる。
欠損歯数、インプラント埋入する本数などによって骨開窓の近遠心距離は異なってくるが、本来は7~12mmまでの範囲もある。これ以上開窓面積が大きくなると補填剤が流出しやすくなり、上顎骨開窓部の前面形態を維持できなくなる。
骨開窓部の近遠心距離が12~13mm以内であればOne window。
【関連ページ】
▽サイナスリフトにおけるTwo windowの条件
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